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2010.08.13 Friday  | - | - | 

火吹山の魔法使い(扶桑社版) 16

部屋を出ると短い通路があり、その先には階段がある。そこを進むとまた通路だ。
急な角度で東に向かって道は曲がっていて、先は見えない。何かがいても嫌なので、俺はあたりを確認しようとする。
ところがだ。
立ち止まったとたん、俺の真後ろで妙な音がした。岩と金属を擦り合わせるような耳障りな音だ。
反射的にやばいと思って振り向いたら、天井から落とし格子が落ちてくるのが見えた。
あわてて後ろに下がった俺の目の前で、鉄の落とし格子が今まで通ってきた道を塞いでしまう。
もう戻ることは出来ないってことだ。
仕方ねえ。覚悟を決めて進むしかないだろう。


しばらく歩くと、道は北へ曲がっていた。
さっきから、短い距離ですぐに道が曲がるから、見通しが悪くてかなわねえ。足音も響くから、こっちの存在も敵にばれちまう。もっとも、足音に関しては、お互い様だがな。
困るのは、ずっと同じ景色ばっかりだから、時間感覚もおかしくなってきそうなところだ。
北へ進むのもいいが、ここら当たりに隠し部屋か隠し通路でもあったら面白いんだがな。
あるわけないと思いつつ、俺はそんなことを考えながら、空いた方の手で左右の壁を探りはじめた。
と、すぐに西側の壁に隠し扉を発見する。入ってどうなるかはわからないが俺は思いきって開けることにした。
何かいいもんがあるかもしれねえし。


が。
そういった俺の期待はあっさりと打ち砕かれた。扉の向こうは部屋ではなく十字路だった。
迷路のような道をあちこち迂りながら、北へ向かって進みんでいると、やがて扉の前に出た。
……なんとなく嫌な予感がするのは気のせいだろうか。
……………いや、気のせいじゃなかった。
扉の先は正方形の部屋で、そこにいたのは大暴れしているミノタウルスだったんだ。


 ----------


ここで、ミノタウルスとの戦闘だ。
現在の俺の状態は、技術点:9  体力点:21  運点:9。
対する相手のミノタウルスはこんな感じだ。
ミノタウルス     技術点:9  体力点:9


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予想以上に苦戦したために、かなり体力を消耗して技術点:9  体力点:13  運点:9になっちまった。
大変だったわりには、部屋の中にあるものも大したものがない。
ミノタウルスが暴れたために割れたらしい壷の中にあった液体も水みたいだし、入っていた硬貨も偽物だ。8枚くらいは本物もあったけどな。
他には、二重底になった花瓶の中から赤い鍵が出てきただけだ。
鍵には「111」と刻まれている。どこの鍵だかわからねえが、何かの役に立つかもしれねえ。
俺はそれをいただくことにした。


この部屋は行き止まりらしい。
近くにもう魔物の気配がしないのを確認してから、俺は、少し休憩することにした。
腹も減ってきたしな。食事をして、体力回復しといた方がいいだろう。


*********


最終的な状況。
技術点:9  体力点:17  運点:9



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2007.11.14 Wednesday 09:33 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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