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明日もきっといい天気ゲームブックのリプレイ日記です。
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火吹山の魔法使い(扶桑社版) 15
[ ファイティング・ファンタジー ]
出ようとしたところで、物音がしたような気がするが、俺は聞かなかったことにして、北側の扉を調べる。
扉の向こうは、陰気でやばそうな雰囲気満載の部屋だった。 一方の端に祭壇があり、そこら中に棺桶が散らばっているから、納骨所か何かなんだろうか。 あんまり長居したくない感じだ。 棺桶を調べてもいいんだが、さっきからいろいろひどい目にあっているしなー。ほら、吸血鬼とかゾンビとか出てきそうじゃないか。 結局、迷ったものの、何もいじらずに西側の扉から外へ出ることにした。 部屋から出ると、そこは左右に伸びる細長い通路になっていた。 西側は、十字路になっているようだ。 俺は、そっちに向かって進んでみる。 さてと、北と南と西、どっちに行くかな。 しばらく悩んだあと、俺は、北を選んだ。通路は何メートルか先で東へ曲がっているようだ。北側の壁には開口部があって、幅の狭い階段が続いている。中に入れそうだし、俺は用心深く階段を下り始めた。 進むにつれて、強烈な匂いが漂ってくるのに気がついた。 何かの腐臭にようだ。俺は手で鼻を覆いながら、階段の下を覗き込んだ。案の定、開けっ放しの部屋の中には、死体が3つ転がっていた。 うかつに近づいて襲いかかられでもしたら大変なので、俺は足音を忍ばせながら、死体に近づいた。経験上、一見死体に見えても、油断できないってことはわかっているからだ。 まず、一番手前の死体を調べてみることにする。服のポケットには金貨5枚が入っていた。 思わぬ発見に喜びつつ、二つめの死体を調べようとして、俺はうっかり残りの死体をけっ飛ばしてしまった。 やばいと思った時にはもう遅い。 恐れていたことが起こっちまった。 てっきり死んでいると思っていた死体が、急に目を開けて起き上がったんだよ! ただの死体だと思っていたのに、どうやらこいつはグールらしい。 なんてこった。 奴は、尖った長い爪で、俺を引き裂こうとしてやがる。 ---------- ここで運試しだ。 俺の現在の運点は「9」。 サイコロを振って出た目は「2」。 どうやら、運試しに成功したようだ。 ---------- なんとか、俺は奴の爪から逃れることができた。 だが、まだ油断は出来ない。 俺は、剣を構え直した。 ---------- ここで、グールとの戦闘だ。 現在の俺の状態は、技術点:9 体力点:13 運点:8。 対する相手のグールはこんな感じだ。 屍鬼 技術点:8 体力点:7 グールとの戦闘中、4カ所傷を負うと動けなくなるから要注意だ。 ---------- 結構、てこずっちまったが、どうにか倒せたようだ。というか、かなり危なかった気がする。 それでも、一応勝ったことには違いない。 技術点:9 体力点:10 運点:8になっちまったのがちと痛いが、運点の方は、グールを殺したってことで、+2になるらしい。 ---------- 俺は、グールが完全に動かなくなったのを確かめてから奴の身体を調べてみたが、金貨2個分くらいの価値はありそうな古い耳飾り以外は何も見つからなかった。 少々どころか、かなりくさい部屋だが、体力も消耗しちまっているので、俺は少し休むことにする。 どうやら、残りの2つの死体は襲ってこないようだしな。 俺は急いで食事をすると、今度は残りの死体を確かめることにした。 ぼろぼろになった服のポケットの中から、金貨8枚と、液体の入った瓶、古い羊皮紙が出てきた。よくもまあ、これだけ入っていたって感じだな。 金貨は袋にしまい、俺は、液体の入った瓶と、羊皮紙を眺める。どっちもすごく胡散臭そうだ。 どっちがより怪しげか考えて、まず先に羊皮紙を確認することにした。 とはいっても、それは痛みが激しくて、ほとんど読むことは出来なかった。上の方に書かれた「ザゴールの地図」という文字ははっきり読めるが、残りはまったくダメだ。かろうじて判読できるのは、北の方にある部屋らしき場所に「……険」、東の方にある部屋に「ちい……人」くらいだ。 これだと、何のことだかさっぱりわからねえ。 「……険」は「危険」つうことかもしれないが、「ちい……人」は意味不明だ。 あまり役にたたなさそうだが、俺は、一応それをポケットの中にたたんでしまい込んだ。 さてと。 問題は、もう一つの瓶の方だな。 こういうのは、大抵、すごーくいいことが起こるか、ヒドイ目にあうのかのどっちかだ。 見た目どうりの危ないものだと言い切れない自分が情けない。 好奇心に負けて飲んだはいいが、そのせいで死んでしまうってのも、嫌だしなあ。 ちょっとだけ、なめてみるっていうのもありかもしれないが、どうしたもんか。 ………。 えーい、覚悟を決めて、ちょっと舐めちまえ! ……………。 ………………。 …………………。 ん? んん? んんん? なんか、気分がよくなってきたぞ。 酔っぱらったみたいな感じだが、疲れが取れたような気がする。 どうやら、これは聖水だったみたいだ。 体力点は、「原点数に2点足りないところまで回復」するみたいだし、技術点も「原点数に1点足りないところまで回復」した。 ほんと、助かったぜ。 ********* 最終的な状況。 技術点:9 体力点:21 運点:9
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