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明日もきっといい天気ゲームブックのリプレイ日記です。
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送り雛は瑠璃色の(創土社版) 6
[ 和風ゲームブック ]
僕の名前は式部瞬。
親父から先祖代々伝わるという和紙を渡され、少々困惑気味だ。 ごく普通の中学生だった僕の周りでは、何かが少しずつ日常からずれはじめている。 そして、僕の前に現れたハルカは、言った。 “あなたが飲んでいる、それ――それねえ、私の血よ” 8月7日“よる” 父親からの話も終わり、とりあえず何するか〜と考え、そういえば、昨日は盆踊りに行っていないということに気がつきました。というより、行ったけれど、時間が遅くてもう終わりだったというのが正解ですが。 せっかくなので、和川公園(盆踊り会場)へ。 花火も上がっているようです。盆踊りですから、シュンも踊りの輪の中に加わることに。 とその時、踊りの中にハルカの姿を見ます。ほんの一瞬だけ。 そして、またシュンの感覚があやふやな感じに。 聞こえてくる歌がまるで子守唄のようだ、と思ったとたん、気が遠くなりそうになってしまうのです。 気がつくと、目の前にハルカがいました。いつのまに買ったのか、二人はカキ氷を食べています。 不思議なことを言うハルカ。 両の目から、ハルカが食べているのと同じ瑠璃色の涙が流れます。 そして、ハルカは、立ち去る間際、赤いカキ氷を食べていたシュンに向かって、「あなたの飲んでいるそれは、私の血よ」と言い残していくのでした。 8月7日“うしみつ” ハルカの様子が変だったので、ちょっと彼女の家に行ってみます。やはり誰もいないようです。 再び、不法侵入…は今日は出来ないようです。しっかり鍵がかかってました。 帰ろうとしたら、郵便受けから何かはみ出ているのを発見。勝手に読むのはよくないよな〜と思いつつ、確認。 何か、歌のようなものが書かれています。 「人は人形に、人形は人に、 ほつるなら 見てな忘れそ麻衣 にほひつきたる 朝露の色 知らざりし 玉藻よせくる 海崖(うらひら)に 南蛮煙管の 咲くぞかなしき 三三三五 三八五二 死人は髑髏に わたしは襤褸に、」(本文中より抜粋) シュンには意味がよくわからないようです。数字はさらに謎。ひょっとすると、後々何かの役に立つのかもしれません。一応、メモと。 8月8日“あけぼの” 翌日学校へ行くと、担任のオスズは現れず、代わりに来た先生から、彼女が不慮の事故でなくなったということを聞かされます。 重苦しい雰囲気に包まれた教室。 今日もハルカは来ていません。レイカも葬儀その他で打ち合わせがあるといなくなり、カズも何か心配ごとがあるのか、シュンと一言も話をしないまま、教室からいつのまにか消えてしまっています。 補講は中止になってしまったので、シュンは学校を後にして、町へ向かうことに。 旧版と比べての感想です。 盆踊りシーンは、大体同じです。文章が少し修正されているくらい。 旧版の方では、イラストがついているのですが、ここのイラスト好きだったんですよね。 ハルカの家での歌に関しては、変わってますね。 数字と、髑髏云々はなかったです。和歌の内容も一部が。これがゲーム中、どう係わってくるかは、進め方次第かなあ。 つづく
送り雛は瑠璃色の(創土社版) 5
[ 和風ゲームブック ]
僕の名前は式部瞬。
カズの和歌講座に付き合わされたあと、僕は町をぶらつくことにした。 いろいろな場所へ行き、話を聞いたり本を読んだりしているうちに、僕はその中の一部に妙に心が騒ぐのを感じる。 普段なら、見過ごすようなことが、どうしてこんなに気になるのだろう? 8月7日“あさ” 自習になってしまって暇なので、町へ遊びに出ることにします。 とりあえず、カズの家にでも行ってみようかと思います。 遊びに行ってみると、今日は在宅のようです。いきなり、難しげな漢字の本を押し付けられます。マサ大泉先生の論文だ!と自慢されても、何がなんだかわかりません。 どうやら正確には『大泉雅也』というようです。カズ〜その略し方だと、怪しい人みたいだよ(笑) カズが差し出したのは、その人が書いた『荒ぶる神の二つの顔』という論文のようです。 読めといわれても読みたくないですが、どうもその中の一文で、スサノヲと蘇民将来の話についてがシュンは気になる模様。 8月6日“ひる” さて、次はどこに行きましょう。 うーん、やっぱり学校? というわけで、緑中学へ。ここでは、校内のあちこちに行くことが出来るようです。 まずは花壇へ(まあ、何回もやっているので、ここへ自然と足が向かう私ですが、普通は見逃すと思うんですよね〜) いろいろな花が綺麗に咲いています。 花の側には、プレートがついていて、園芸部の小林君(シュンたちの友達らしい)の手によって説明文が書かれています。変な駄洒落付きです。 そして、最後に見つけた立て札には、ここに咲いていたなんばんぎせるの花を取っていった人がいる、と書かれていました。 8月7日“ひるなか” せっかく学校にいるので、ついでに図書館へ行くことにします。 ……って、パラグラフが732!? いやそれはありえないでしょう(笑) たぶん誤植だろうということで、アタリをつけて73へ飛んでみます。 雰囲気的には73っぽいので、そのまま強引に進む(笑) 雑誌か、一般所文献か、古典かから選べますので、ちょっとえらぶって、古典を調べます。 淡島神社の『守雛縁起』が読めるようです。 御守雛についての由来が書かれていました。 8月7日“ひるさがり” ついで、緑台図書館へ向かってみます。 いろいろ調べられるようですが、ここでは雑誌類を。 張坂順『隔月刊・怪奇と猟奇“黄昏の悪魔”』がシュンの霊感にピンときたようです。 境(さかい)についてのことが書かれています。境は坂、迫(せこ)、崎(さき)、底である云々…。 8月7日“たれそかれ” せっかくなので、一般所文献も調べてみます。 『児戯・嬉遊笑覧』が観覧可能。その中の、現神奈川県厚木村付近で行われている古い雛人形を流すという行事についてがシュンの霊感に引っかかります。 8月7日“よいのくち” 夜になったので家に帰ります。 そういえば、パパが話があるとか言っていたような気が…。 帰ってきた父親によって、彼の部屋へ連れて行かれました。なんでも、シュンが15になったので、先祖代々式部家に伝わる品を渡すということです。 父親に見せられたのは、箱に丁寧に収められていた厚手の和紙。何度か折った痕があり、表面には墨で何か書いてあります。 それぞれには真名御名というものがあり、パパがいちいち説明してくれるようです。 “飛斯鬼”(ひしき) 速やかにして観自在、だそう “依零射雷矢”(いりょういらいや) 速やかにして、秡い “車水輪法”(しゃすいりんぽう) 怨敵退散 “諸力招来”(しょりきしょうらい) 極めたる秘文 そして、父親を真似て奇妙な手の動きを習います。何かを折っているような感じの動きですが、いったい何なのか、この時点ではシュンにもわかりません。 父親がいうには、これは代々式部家に伝わる儀式で、跡継ぎが15のうちに伝えなければいけないとか。 これらの紙には呪力が秘められているとのこと。ただし、昔は効いたらしいが、父親が試したときには、何もできなかったようです。 “反魂”という紙は、ひいおじいさんが人にあげてしまったということ、“菖蒲剣”という紙もあったが、これは現在伝わっていないことなどを聞きます。必要な呪文や手続きも長い間に形骸化してしまい、今はわからないらしいです。 必要なことを言ってしまうと、父親はテレビを見に行ってしまいました。 シュンも、次の行動を考えた方がよさそうです。 さて、旧作と見比べての感想。 まず、旧作では、カズの家に行っても、誰もいません。なので、これは追加なんでしょうか。それとも、どこかで同じ内容が? 全部調べていないので、ちょっとよくわかりません。 花壇での内容も変わってました。 まず新作では「せんきゅう」「あさがお」「すすき」ですが、旧作では「らいむぎ」「せんきゅう」「あさ」「みょうが」となっています。ただし、書いてある内容がばかばかしいのは相変わらず。 それと、なんばんぎせるが咲いている場所が変更ですね。 父親から渡される和紙も変更あり。 飛式(ひしき)→飛斯鬼と字が変わり、九字北斗(くじほくと)と弦打(つるうち)が消えています。これは、あまり使用しないものを削ったということなのでしょうか。 続く。
本屋さんにて。
[ ゲームブックあれこれ ]
まだ買っていないゲームブックがあったので、ついでに購入しておこうと、結構大きな書店さんに行ってきました。
ざっと店内を見たところ、創土社さんの棚自体が見当ず(見落としたのかもしれませんが)、設置してある検索用のパソコンのところへ移動。 欲しかったのは「チョコレートナイト」「展覧会の絵」「パンタクル1.01」だったので、入力してみる。 在庫なし。 予想はしていたので、パソコンから打ち出した紙を持ってカウンターに注文に行きました。 この3冊は取り寄せが出来るかという質問に、出来ますとの返事がありました。 ここまではいつもどおり。 が、その後。 店員さんより、「あの〜これはコミックスでしょうか?」 「?」な感じです。「違います」と答えつつ、何故にコミックス?とよく見ると、打ち出した紙の分類に「コミックス・ゲーム〜」の文字が。 コミックス関連の場合、コミックス売り場で扱っているらしいです。そういえば、コミックス売り場では他にゲーム攻略本やライトノベルも扱っていて、そこに「火吹山の魔法使い」が置いてあった覚えがあります。確かにゲーム関連だ…。そう考えていた私に、さらに衝撃の言葉が。 声を潜めた店員さん。 「もしかして、BLですか?」(*1) 一瞬、変な想像をしてしまったよ(笑) BLゲームブック! 展開によって、やばくなったり、展開が180度変わったり、CPが変わったり、いろいろ…。って、何考えているんだ〜私! 否定すると、さらにエッセーやら攻略本やらいろいろ出てきました。 一応、こんな感じと説明するのですが、なかなかうまく伝わらなくて。ゲームブックを説明するのがこんなに難しいとは思いませんでした。それでも、ようやく話が通じ、無事注文。 他店にも在庫はなさそうな気がするので、時間はかかるだろうな〜。 まだ「送り雛が瑠璃色の」も「ソーサリー」も終っていないので、1ヶ月くらいかかっても大丈夫です(笑) *1 一応知らない人のために。 BL=「ビーエル」と読む。ボーイズラブのこと。いわゆる男同士の恋愛ですね。これらを扱ったゲームやら小説やらコミックスやら、まあいろいろと出回っております。大体が女性向け。人によっては嫌がられたり、敬遠されたりするので、扱いには要注意(笑)
送り雛は瑠璃色の
[ ゲームブックあれこれ ]
私は別のところで買いましたが、まだ初版だった…(笑) もっと売れればいいな。そして、創土社版には入っていなかった『顔のない村』を是非復刊してほしいです。
送り雛は瑠璃色の(創土社版) 4
[ 和風ゲームブック ]
僕の名前は式部瞬。
学校へ行くと担任の御鈴先生が休みで自習になった。 昨日様子がおかしかったハルカも休みである。 先生がいなくて、だらだらしていた僕は、カズの声で我に返った。 ハルカの机の上に、何か書いてあるという― 8月7日。 いつもと同じような朝です。でも、やっぱりどこかぎごちない感じです。 そんな中、父親が「今日の夜、話があるから」と言ってきます。 なんの話だろーと不思議におもいつつ、学校へ。 ですが、授業が始まる時刻になってもオスズが来ません。ハルカも来ていないようです。 先生が来ないため、皆がだらだらしていると英語教師の巖崎(いわさき)先生がやってきます。どうやらオスズは今日はお休みで、自習になるとか。 そこで大人しく自習などするはずがないシュンとカズ。 カズにいたっては、「アバーロキティシュバラ」などとわけのわからないことを言い出しはじめます。ちなみにサンスクリット語で「観自在」という意味なんだそう。 親友のシュンにまで、正体不明だとか、2枚目か3枚目か、紙一重だとか、いろいろ言われてます。 そして、カズがハルカの机の上に何かを発見します。何か文字のようなものが書いてあるようです。どうやらそれはハルカの字。レイカまでもが、覗き込んできて保障してくれます。 『麻衣褄乎結手吾瀬子之射立為兼松根之下』 ……いきなり漢字の羅列です。ごめんなさい読めませんと、思わず本に向かって謝ってしまうほどです。せめて現代語訳を〜と泣き言を言いそうになったその時。 カズくんが、これはこうなるんだ!と漢字の羅列を分けてくれます。 こんな感じです。 『麻衣 褄乎結手 吾瀬子之 射立為兼 松根之下』 ここまで来ると、さすがの私にも「はは〜ん、和歌か何かだな」とわかります。 そして、ここからカズくんの和歌講座が。長いです。 要点だけ言ってしまうと。 ハルカの和歌は萬葉集中一番の難訓歌である額田王の和歌と似ているらしい。 意味は《麻の衣の褄を結び、(愛しい)あの方が(かつて)お立ちになされたという松の根のところなのねぇ…はぁ》(本文より抜粋)だろう。 表向きは恋愛の歌だが、恐らく呪歌(まじないうた)で、不吉な感じだ。 カズ的解釈では、挽歌や相聞歌のような『呪歌』ではないか。 そして、さらに別の和歌を発見します。 『妾瀬子之 持手結之 賢木兄之 上尓有婀娜 朝露吾者』 《あなたが持ってくまれ、榊の枝の上に色めきついた朝露のような私です》(本文より)のようだが、解釈が難しい。 ここからさらに細かいカズの解説が続くのですが、あまりにも長いので、実際手にとって読まれるのが一番かと思います。というか、難しいので、人に説明するようにうまくまとめられないよ(涙) 要するに、二つとも呪歌だろうということですね。 それと、ここで重要なのは、会話の途中に出てくる『魂結び』という言葉じゃないかと思ったりする今日この頃。 カズのお話が長いので、レイカは途中で帰ったようです。 シュンも、そろそろ帰るかどこかへ行くか考えた方がいいかもしれません(というか、放っておくと、延々と和歌の解釈についてしゃべっていそうなカズ……) 今回は和歌の話だけで終ってしまった…。 さてさて。 例によって(?)、旧版との比較感想です。 細かいところが変わっているのはいいとして。あ! 英語教師の名前が違っている! 元は鬼崎(きざき)だったんですね〜。何か意味があっての変更かな? あとは、カズとシュンとレイカがハルカの机の上の和歌を語り合うところですが…。 うーん、私は旧版の説明の方がわかりやすいです。 旧版の方は、二つの歌が同時に見つかっているし、2番目の歌が漢字ではないです。振り仮名も微妙に違うなあ。どっちがいいとは、古典に詳しくない私にはわかりませんが。
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